うつ伏せ寝の枕は?

「すずきや」の枕屋という看板を見られ枕のご相談で来店されたお客様がありました。

 腰ヘルニアを患っておられるそうです。
 ご相談内容は「仰向け寝では腰が反ってしまい痛くて寝られない。横向き寝は、寝返りをうった時に仰向けに なるのが怖くて、うつ伏せ寝でしか寝られない。うつ伏せ寝にいい枕はないか?」とのことでした。

 うつ伏せ寝に対応する枕はほとんどありません。
 また、基本的にうつ伏せ寝は胸を圧迫し呼吸も楽にはならないとの理由で、理想の寝姿勢としては、オススメしていませんので取り扱っておりません。

「仰向け寝は腰が反って辛いのですが、うつ伏せ寝でもエビ反りのようになるので余計辛いのではないでしょうか?」と腰痛持ちの寝ムリエの経験を伝えました。そして横向き寝の方がまだマシではないかと考え、オーダー枕で横向き寝をしっかり合わせてから、エビのように丸くなって横向きで寝ていただこうと考えました。

 お客様は体重90kg、肩幅もがっちりしているのに、仰向けは高さが低くなってしまいましたので、そのため今回は、仰向け寝の部分は横向き寝の高さと同じ位になるよう特別調整しました。いわゆる横向き専用にしたのです。

 さらにいびきもひどいらしく、眠りも浅いそうです。睡眠時無呼吸症候群の可能性もありますし、もっともうつ伏せで寝ていれば、よく眠れていないのも無理もありません。ただ仰向けで寝ると腰ヘルニアを誘発するそうで、状況としては「最悪」に近い状態です。横向き寝でいびきも軽減し、少し楽になると良いのですが・・・

 横向き寝は、肩が沈み込んで、体重がかからないようでないと、いくら枕を合わせても辛くなってきます。お客様のお話を聞いていると敷布団も2枚重ねはしているものの、弾力も厚みも無さそうです。

 そこで「すずきや」店内に展示している体圧分散ができる敷布団に全て寝ていただきました。その中でお客様に合ってい たのは、【マニフレックスのメッシュウィング】だったそうです。
 今回は枕だけをご購入されて帰られましたが、体圧分散ができる敷布団に全て寝ていただいたことで、ちゃんとした敷布団に変えることで随分寝心地が 変わることを体感していただきました。

 まず枕を変えて快眠できないか、と期待されるお客様でしたが、腰ヘルニア・うつ伏せ寝・敷布団のへたりなどの状況を考えますと、あらゆる睡眠環境を整えられることをオススメさせていただきました。

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