80歳近くになるご夫婦のお客様のところに、
綿わたふとんの打ち直しを取りに伺った時のお話です。
打ち直しの話も終わりかけた時に、おもむろに「6月くらいに24万円する敷布団を買ったわ!」
と話されました。「どこで買ったの?」と尋ねると、
3人くらい男が勝手にドカドカと上がってきて、応接間に勝手に布団を広げだして、
色々バーっと話をされて、半分恐ろしくなって買ったとの事でした。
最近に無い、手口の悪い、悪徳訪問販売だと思いました。
こいう手口は最近少なくなったと思ってましたが、まだまだ横行しているのに驚きました。
何でも最初は、この辺りを音楽を流して売り歩く食品の移動販売車が、
「やかましくて近所迷惑になるといけないので、ご了承の挨拶に回っています」と言って粗品を持って入ってきたそうです。
ちょっと浴が出てその粗品をもらい、話を聞きだしたら、
その後、「さくら」であろうか、お年寄りもどこかからか連れてきて、
男3人くらいで上がり込み、一緒にふとんの話を聞かせたそうです。
結局、家に上がられたうちのお客様が、24万円もする今どき売られていないような「磁気ふとん」を買わされたお話です。
その中で「ポックリ死ねるおふとんあったらいいですね・・・」なんて会話もあったそうで、
逆にうちのお客様は、「そんなのあったらいいね」と言って御主人まで話に乗っていたそうで、
まあ次から次へと、驚くような話ばかりです。
うちへは打ち直しのようなお話ばかりで、羽毛ふとんすらお話が無いのに、
聞けば聞くほどショックになってきて、今日はどんよりした気持ちになってしまいました。
またしばらくしたら、今度は羽毛ふとんあたりを持ってきて、
50万を半額の25万にしておくなどと言って、4~5万ほどの刺しゅうが入ったような羽毛ふとんをもってくるから、
とにかくこのお客様には、もう二度と訪問販売業者は入れてはいけないし、
毅然とした態度で断ってくださいと、お伝えしました。
御主人も話には乗ったものの、あまりの強引なやり口に、
殺されなかったから良かったかもしれない、と虚しいことを言ってたそうです。
皆さん気を付けてください。