日別アーカイブ: 2013年6月2日

マニフレックス・高反発ウレタンの臭い

マニフレックス・スーパーレイEXをお買い上げのお客様から、開封後中材のウレタンの臭いがきついとのお問い合わせがありましたので、早速飛んでいって確認し、一旦お預かりしてきました。

マニフレックスに限らず、ウレタン系の商品に関しましては、この臭いが抜けきらないというクレームは、実はよくあります。逆に言えば、このウレタンの独特の臭いはなかなか抜けきらないのもやむを得ない状況なんです。臭いに関しては個人差があり、全く気にならないかたもみえれば、すぐ鼻に付いて我慢ならない方もみえます。

今回のお客様は「少しカビ臭い」と言われましたが、あまりカビ臭いとは聞いたことがありませんでした。通常のウレタンはフロンガスで発泡して作られるので、ガス臭いのは確かによくありますが、マニフレックスは水で発泡させたウレタンなので、ある種水臭いというかカビ臭いような臭いなのかもしれません。これは人によっての感じ方だと思います。マニフレックスは真空ロールアップ製法で輸入されてきますので、新品のうちでカビが発生することの方が有り得ませんし、このお客様は開封後まだ2日なので、カビの心配はありませんのでご安心を。

通常なら風通しのよい部屋で何日間か置いてもらえれば、自然と臭いは消えていくものですが、2日間部屋で広げておいても消えなかったようですので、一旦お預かりしてすずきやで強引に風を送って、中の臭いを飛ばそうと考えました。

s-CIMG0509幸いスーパーレイEXは側地と中芯がジップオフタイプで分離しますので、別々で裸にできますので、やりやすいです。このようにイスで浮かして、後方から窓の外に向かって、2台の扇風機を丸1日回し続けました。

s-CIMG0510さらに側地は、中芯の臭いが移っていますので、半日ほど天日に干して、さらに中芯と同じように扇風機で風を送り続けました。

今日1日だけでもかなり臭いが消えましたので、念のため3日ほど続ければ大丈夫だろうと考えます。臭いに関しましては、確かにきつい時はダメな方は頭が痛くなったり、むせたりしますが、お客様にはご迷惑をおかけしてしまいました。ウレタンのやむを得ない特性(欠点)でもありますので、このようにしばらく臭いを抜く作業をして頂ければかなり大丈夫です。お届けの際になるべく注意点としてお伝えするようにしておりますが、匂いの気になる方は焦らずやってみてください。

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