近江ちぢみが無くなる

夏座布団の定番『近江ちぢみ』を生産している会社が辞めてしまうそうです。『近江ちぢみ』は、滋賀県近江地方(能登川のあたり)で生地をしぼって縮ませたシャリ感のある生地を夏座布団や夏の肌布団の側に使われています。
この『近江ちぢみ』は東海地区や関西地区だけではなく、全国的にも高品質の麻製品として名高いのですが、生活習慣の変化で昔に比べて座布団や夏布団を使わなくったこともあり、需要が少なくなり近江地区で生産している唯一の会社も辞めてしまうというのです。

しかしながらすずきやでは、御仏前に敷く夏のお寺様座布団がとてもよく出ます。冬のお寺様座布団の赤・紫はよくお持ちですが、お寺様座布団はお持ちの方も少なく、また知らない方も多く、御仏前にも季節感が与えられるというのでご紹介もよくしています。お座布団の夏仕様というところです。

m-P2220885これが冬仕様の赤・紫のお寺様座布団です。御仏前に赤、控えに紫が一般的と言われています。(宗派やお寺さんによって違う場合もあります)

m-P2220882すずきやが主に作っている『近江ちぢみ』使用の本麻お寺様座布団。花地紋という柄です。金茶色の地が珍しい色合いで、赤も引き立って味わいのある柄粋ですずきやではとても気に入っています。タテ糸もヨコ糸も麻100%の本麻仕様ですから、シャリ感があってしなやかです。

柄は他にもたくさんありますが、近江ちぢみのこの柄が手に入るのが今年が最後となります。確かに需要は減っているものの、当たり前にあったものがいざ無くなると思うと、かなり困ります。

すずきやも問屋さんにあった残りを全て買い占めてましたが3枚だけでした。店頭でご要望がありますから無くなっていくものと思われます。
これが無くなったら別の残っている柄、あと産地が近江でなく秩父や甲斐のちぢみを仕入れることになりそうです。

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